コロナウイルスとは?
ヒトに感染するコロナウイルス ヒトに蔓延している風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類が知られている。
-
1.風邪のコロナウイルス
ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルスは、 HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1。
風邪の10~15%(流行期35%)はこれら4種のコロナウイルスが原因。冬季に流行のピークが見られ、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験する。
多くの感染者は軽症だが、高熱を引き起こすこともある。 -
2.重症急性呼吸器症候群コロナウイルスSARS-CoV
SARS-CoVは、コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こすようになったと考えられている。
死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人であった。
子どもには殆ど感染せず、感染した例では軽症の呼吸器症状を示すのみだった。 -
3.中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)
MERS-CoVは、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスだが、種の壁を超えてヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられている。
その大多数はウイルスに感染しても軽い呼吸器症状あるいは不顕性感染で済んでおり、高齢者や基礎疾患をもつ人に感染した場合にのみ重症化すると考えられる。
重症化した症例の多くが基礎疾患を前もって患っていたことが解っている。
ヒトからヒトへの伝播も限定的ではあるが、病院内や家庭内において重症者からの飛沫を介して起こる。 -
4. 動物コロナウイルス
コロナウイルスは家畜や野生動物などの、我々の周りに棲息するあらゆる動物に感染し、様々な疾患を引き起こすことも知られている。
イヌ、ネコ、ウシ、ブタ・・etcなどの家畜に加え、シロイルカ、コウモリ・・etcからも、それぞれの動物に固有のコロナウイルスが検出されている。
多くの場合、宿主動物では軽症の呼吸器症状や下痢を引き起こすだけであるが、致死的な症状を引き起こすコロナウイルスも知られている。
コロナウイルスの種特異性は高く、 種の壁を越えて他の動物に感染することは殆どない。